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香道

香りで磨く感性と品格

香道とは

香道は、香木の薫りを「聞く(=心で受け取る)」ことで感性を磨き、心を整える日本の伝統芸術です。
自然の香木が放つわずかな香りに静かに向き合い、五感を澄ませることによって、内なる調和と静けさを育みます。
その奥ゆかしい佇まいから、茶道・華道と並ぶ「三大嗜み」として、公家や武家の間に受け継がれてきました。

香道について

四百五十年以上の歴史を誇る志野流は、志野宗信を祖とする、日本でもっとも古く代表的な香道の流派です。
香木の香りをただ嗅ぐのではなく、心を静め「香りを聞く(聞香)」という姿勢が重んじられます。

希少な香木・伽羅(きゃら)は、自然が長い年月をかけて生み出す尊い恵みとして特に珍重され、その香りは深さと気品を兼ね備えています。

香道では香木を「六国五味」に分類し、その産地と香りを表現します。甘・苦・辛・酸・鹹という五つの味わいに寄り添い、香りの奥に潜む世界を味わうことで、注意深さと精神の透明さが育まれます。

また、香には「十徳」があるといわれます。
心身を浄め、邪念を祓い、孤独を慰め、逆境にも安らぎをもたらす——香りのもつ力を敬い、ひとつの香木に心を尽くす所作の中に、静かな美が宿ります。

香道とは、見えないものの中に美を見出し、自然への敬意と内面の豊かさを育てる道です。

体験内容

本体験では、志野流香道の世界へ、ゆるやかにご案内いたします。
香りが立ちのぼる一瞬に心を澄ませ、静かに自分の内側と向き合う時間をお楽しみください。

香りを当てることよりも、香りと向き合う姿勢を大切にし、気づきや心の静けさを味わうひとときです。
長く愛されてきたこの静謐な儀礼を通して、感覚が磨かれ、心に凛とした落ち着きが生まれるでしょう。

※体験の際は、香りを損なわぬよう香水など香りの強い製品のご使用はお控えください。
 

特長

  • プライベートまたは少人数制

  • 英語通訳対応

  • 初心者歓迎

 

参加案内

  • 所要時間:約2時間

  • 服装:自由(動きやすい装い)

  • 事前予約制
     

講師紹介

​小笠原 純子夫人

800年以上にわたり武家礼法の伝統を受け継ぐ小笠原家に嫁ぎ、三十一代宗家夫人として日本の伝統文化を伝承。

志野流香道の雅やかな世界に身を置き、香りを静かに味わい、心を澄ませる。
その精神を分かち合いながら、参加者を優美な香の世界へとそっと誘います。

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