鞍馬流 剣術
京都の山にその源を持つ剣の道
剣術とは
剣術は、現代の剣道が生まれるはるか以前から、武士が命を賭して磨き上げてきた古来の剣の技です。
勝敗を競う競技ではなく、生死を見据えて心と身体を鍛える道。間合い、呼吸、静かな心 を保つ技術。一本の太刀に精神を込めることで、武士の心構えを体現します。
古武道の剣術は、実戦から生まれた型(形)に、先人たちの叡智が凝縮されています。一つ一つの動きには意味があり、相手との駆け引き、生死の分かれ目を想定した技が継承されています。
鞍馬流について
鞍馬流剣術は、京都・鞍馬山にその精神的源を持つ武芸です。
源義経が鞍馬山で鬼一法眼に兵法を学んだとも言われています。
流派としては16世紀末に大野将監(おおの しょうげん)によって興され、「京八流」と称された名門の一つとして知られました。
力強さの中にも精神性を重んじ、気を静め、技を磨くという武士の美意識が息づいています。
江戸後期には、徳川幕府の旗本・柴田衞守(えもり)が流派を継承し、東京・四谷に修成館道場を開設。
現在も続く東京最古の私立剣道場として、伝統を守り続けています。
鞍馬流の特徴として、蛤刃(はまぐりば)と呼ばれる独特の形状を持つ木刀を用い、優雅さと鋭さを備えた型(形)を修練します。
発声とともに放たれる一挙手一投足には、武士の精神と集中が宿ります。
体験内容
鞍馬流師範の指導のもと、木刀を用いた基本の構え・呼吸・動きを体験します。
静かに、丁寧に身体を動かすことで、真の強さとは、力ではなく静けさと集中にあるという武士の思想を感じていただけます。
一つの形(かた)を通して、身体と心が対話する、凛とした時間が広がります。
特長
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プライベートまたは少人数制
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英語通訳対応
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初心者歓迎
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稽古着など必要なものはご用意します
ご案内
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所要時間:約2時間
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服装:自由(動きやすい服装でお越しください)
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事前予約制
講師紹介
柴田 章雄 鞍馬流 第十八代宗家
十六世紀末から続く鞍馬流の家に生まれ、伝統剣術の継承に生涯を捧げる十八代宗家。
長年にわたり修行者を育て、古武道界の中心的存在として活動を続けています。
豊富な指導経験をもとに、初心者から経験者まで誰もが安心して学べるよう丁寧に導き、静謐・正確・精神性という鞍馬流の本質を伝えています。







