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宏道流

侍の精神が息づく花の道

華道とは

華道は、600年以上の歴史をもつ日本の伝統芸術であり、自然と人の調和を表現する「花の道」です。
寺院への供花を起源とし、長い時を経て、美意識と精神性を重んじる芸術へと発展しました。

西洋のフラワーアレンジメントが豊かさや対称性を重視するのに対し、華道は余白、均衡、そして簡素の美を大切にします。
飾ることではなく、花を通じて心を澄ませ、自然と向き合う時間。
その静寂と気品は、今日も多くの人々に支持され、世界中で愛されています。

 

宏道流について

宏道流は、江戸中期に望月義琮(1722–1804)によって創流されました。
思想の源流は、明代の文人・袁宏道の著『瓶史』にあり、「簡素にして清らか」という理念を深く受け継ぎます。

宮廷の華やかな花の形式を、武士が求めた節度と精神統一の美へと昇華させ、天・地・人の調和を一瓶に映すことを追求してきました。

江戸期には、和歌や禅を愛した武士や文人たちに親しまれ、飾りではなく、心と自然の対話としての花が尊ばれました。

今日、宏道流はこの美意識を現代に伝え、静かな気づきと心の品格を育む道として、今もなお息づいています。

体験内容

宏道流家元によるご指導のもと、日本の花の基本と姿勢を学び、心を澄ませて一瓶をいけます。

花を手にする静かな動作を通して、調和・節度・凛とした存在感を体感していただきます。
それは、かつて武士が日々磨いた精神性と通じるものです。

 

特長

  • プライベートまたは少人数制

  • 英語通訳対応

  • 初心者歓迎

  • お花など必要なものはご用意します

 

ご案内

  • 所要時間:約2時間

  • 服装:自由(動きやすい服装でお越しください)

  • 事前予約制

講師紹介

望月義瑄

宏道流 第八代家元
 

1978年東京生まれ。七代家元・望月義琮の長男として、6歳より父に師事し華道を学ぶ。
2006年に二雲斎を襲名、2016年に第八世家元を継承。

古典の精神を礎に、現代的な感性を取り入れた作品は、気品と清らかさに満ち、幅広い芸術分野との協働にも取り組む。
東日本復興支援のいけばな活動にも参加し、文化を通じた社会貢献にも尽力する。

現在、公益財団法人日本いけばな芸術協会理事、いけばな協会理事。
 

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